<前置き>
前々から気になっていたUnnamed Memoryについて書籍版から入ったところ、色々調べていくうちにどうやら同作は同じ世界観を共有するWorld -Memoriae-シリーズの一作であることが分かった。そして、各作品は完全独立しているわけではなく、その程度こそあれいずれも関連性を有していることから、Unnamed Memoryをより理解し、楽しむためにも他作品を読む必要があると感じた。しかしながら、同じく書籍化されているBabelを除き、現状SS含むWorld -Memoriae-関連の多くの作品はあらゆるサイトに飛び散っており、新たに参入した身としては情報収集が極めて大変だった。そこで、本稿では備忘録も兼ねて新規が入りやすいようにWorld -Memoriae-シリーズについて整理する(ネットから削除されたものも多々あるが、いずれも書籍化された内容であるか、これからされるものだと考えておいた方が精神衛生上よい)。なお、筆者はあくまでも書籍版UMを軸に楽しもうと考えているので、現段階ではafter the end 3巻以降のものについては纏めない
【中編~長編】※UM本編(1~6)を読了後に遡って読んでも問題ない。どちらでもいい
以下書籍化されたものと同人誌以外は(https://noseenflower.site/info/words/)にある(End of Memoryは遥か先の話で、そのうち書籍化されそうな感じもするので現状触れなくていいと判断。Fragmentに入っている水月夜は独立短編で、時系列としては「水の冠」と「将軍と黒猫」の間に位置する)
・Auratica(730~734)
水の冠と関連性あり。ただし読まなくてもあまり問題はない。UM本編とはほぼ関連性がないといってもいいが、純粋に内容が良い
・水の冠(739~801)
カサンドラが魔女に至るまでの話。大好き
・将軍と黒猫(1250~1253)
ティナーシャの剣術の師の話。レオノーラとの過去の戦闘の話もここ
・Unnamed Memory 1~6巻(6巻最後の部分はate1の直後)(1654~1655)
・1巻後 水月妃
・2巻後 魔女の遺骸
没になったエルヴィラとサントの話については(UM2巻「感情の形」没稿|古宮九時|pixivFANBOX)
・3巻後 死骸の森
・4巻後 着せ替えは心変わりを呼び起こさない!
いずれも(電子同人誌の頒布について|古宮九時|pixivFANBOX)から購入可。後述「奇跡のような嘘をあなたと」及び「灰の見る夢」もこちらから
・変質の旅路(1659~1664)
本編とateを繋ぐ物語。電子版も下ろされているので現状正規入手手段なし
・ate 1巻
・ate 2巻 = Babel 1~4巻(1960~1961)
・Rotted-S(1965~1968)
・Icy Prayer(1978~)
・ate 3巻
【SS】
・書籍購入特典Web掌編(web購入特典 – no-seen flower -info)
書籍と並行して読むといい
・おまけ読み物(おまけ読み物 – no-seen flower -info)
同上
・おまけ読み物2(Unnamed Memory(古宮九時/電撃文庫) - カクヨム)
・時の夢Ⅰ、Ⅱ
同人誌。正規入手手段なし。各作品の色んな時間軸の短編をまとめたもの
・Fanbox(掌編)
体感UMに関しては1664~1665の出来事が大半であるものの、もっと先の時間軸の話もあるので、ateの既刊まで読み終わった後に触れた方がいいかもしれない
・100題等企画物(100題の閲覧について|古宮九時|pixivFANBOX)
SSの宝庫。書籍で触れられるもののその詳細は明かされない出来事の内容や各作品の前日談、後日談、日常の補完など多岐に渡って有意義なものが入っているので必読ポイントが高い。ただし闇雲に読んでも途方もないしネタバレも踏みかねないので後述の年代表を見ながら可能な範囲で読んでいくことをオススメする
・書籍から零れた話(Unnamed Memory)/(Unnamed Memory -side stories-)
こちらも年代表に合わせながら読んでいけばいい
SSを読んでいく上での指針。これがないと渾然一体となっていてとてもじゃないが読めない。ネタバレ回避にもなる。ただし百題5やfanboxのものについては更新されていないことに注意
【xx史(本編読了後に触れるのが望ましい)】
・奇跡のような嘘をあなたと
・灰の見る夢
・零れた灰を嘆くとも
灰夢の後日談。アンメモ電子同人誌について|古宮九時|pixivFANBOXにリンクがあるが、販売期間が過ぎている
・螺旋呪詛
fanboxにある