クチート使いの随想録

徒然なるままに

【剣盾‐S3最終143位】UTミミノラゴン

 はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶりです。背番号303クチートの図鑑番号)のノアです。

 特出した結果ではありませんが、そこそこ気に入っている構築であるため、公開したいと思います。

 

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    以下常体

 

【構築コンセプト】

 ウオノラゴンが使いたい。

 

【構築経緯】

 長らくクチートを使ってきた影響か、命中安定高火力なウオノラゴンに惹かれ、此れを軸に構築を組むことを決定。

 最初は火力重視で前期結果を残したミミノラゴンを参考に、初手ダイマ+トリルミミッキュ+ハチマキウオノラゴンで構築を組んでいた。しかし、トリルを挟まなければエラがみを有効活用しづらいウオノラゴンが使い難く、また、頻繁に一点読みをされたことで構築の限界を感じたため、ウオノラゴンの持ち物を単体としてのポテンシャルを活かすことのできるスカーフに変更し、構築を抜本的に見直した。

 スカーフウオノラゴンを使うにあたって、ミミッキュや襷ストッパーがネックとなるため、後攻蜻蛉で皮や襷を潰しつつ、対面操作もできる奇石ヌルと、ウオノラゴンの苦手な高速ドラゴン相手に強く、ギャラやキッスのようなダイジェッタ―のストッパーにも成りうるアッキミミッキュを採用し、この三体を軸に、残りをトライ&エラーで埋めていった。ミミノラゴンの並びは変わらなかったため、ハチマキ一点読みで動いてくるプレイヤーとマッチングしたりと、予想外の収穫を得ることもできた。

 

【個体解説】 

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 タイプ:ヌル@進化の奇石

 特性:カブトアーマー

 性格:呑気

 実数値:201(244)-115-161(+252)-115-117(12)-57(個体値0)

 技構成:とんぼがえり+電磁波+トライアタック+シャドークロー

 調整意図:H-奇数最大値 

      B-なるべくミミッキュに後出しからUTできるよう振り切り   

      D-余り

 本構築の軸の一匹であり、ウオノラゴンの介護者。雑に初手に投げて蜻蛉を打つだけでも強い。蜻蛉以外の技はウオノラゴンが上を取ることの出来る範囲を広げるための電磁波と、パルシェン意識で身代わり持ちの起点回避にもなるトライアタック、最悪ダイマを切って対面からミミッキュやドラパルトと打ち合えるシャドークローを採用した。電磁波はいざという場面で活躍することがあるが、電磁波を打ちたい相手は大抵ラム持ちか交代を選択するため、蜻蛉を打った方がアドバンテージを取れることが多い。また、そもそも電磁波自体命中不安なのと、当てたとしてもダイジェッタ―や舞持ちには容易にSを取り戻されてしまうため、この枠は要検討かもしれない。

 後攻蜻蛉から有利対面を作り、高火力で押していく動きがプレイスタイルに合っていたため、とても使い勝手がよかった。特性で急所被弾がないのも地味に偉い。

 

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 ウオノラゴン@こだわりスカーフ

 特性:がんじょうあご

 性格:意地っ張り

 実数値:165-156(+252)-121(4)-x-100-127(252)

 技構成:エラがみ+ねごと+逆鱗+ギガインパクト

 調整意図:最速でも準速でも抜ける範囲は大して変わらないのと、皮の剥がれた131ミミッキュダイマされても高乱数(81.3%)で飛ばせる方が遥かに強いため、意地AS振り切りで採用した。

 HBナットやドヒドイデ、貯水持ちに頭を悩まされるものの、ヌルと合わせて選出率トップの最強ぽこもん。技は一致最大打点のエラがみを確定とし、ダイウォールの媒体となる寝言、ドラゴン相手に打てる逆鱗、ダイアタックの媒体となるギガインパクトを採用した。ダイナックルを使えるけたぐりも強力なため、ギガインパクトとの選択。

 基本的にはヌルで有利対面を作り、エラがみで相手のパーティを破壊していく。上から命中100の高火力を連発できる安心感は筆舌に尽くし難く、心臓の弱い多くのポケモンプレイヤーにオススメしたい。生命の冒涜のような見た目が玉に瑕。

 

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 ミミッキュ@アッキのみ

 特性:化けの皮

 性格:意地っ張り

 実数値:155(196)-143(+156)-118(140)-x-126(4)-118(12)

 技構成:じゃれつく+ゴーストダイブ+剣の舞+かげうち

 調整意図:H-いい感じの奇数

      A-11n

      B-いい感じの偶数

      D-余り

      S-姑息な無振りミミッキュ抜き抜き

 構築で重いドラパルトやギャラ、キッスと殴り合ってもらう枠。相手のウオノラゴンのエラがみを誘ってこちらのウオノラゴンの逆鱗で倒したり、その逆も出来たりする。純粋にドラゴンとフェアリーの相性がいい。技構成は採用理由から殊更言うことはないが、ゴーストダイブは素で打つ機会はあまりなかったものの、ダイマ時の火力を重視して採用。HBベースなのは相手にするのが基本的にダイジェッターか最初から上を取られている相手で、Sを振るメリットをあまり感じなかったため。つららばりのような連続技に対して、アッキを食べるのは最後の一発が当たってからなので要注意。

 

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 ピクシー@命の珠

 特性:マジックガード

 性格:控え目

 実数値:200(236)-x-93-154(+196)-110-90(76)

 技構成:ムーンフォース+火炎放射+10万ボルト+草結び

 調整意図:H-なるべく多く

      A-サニーゴの力を吸い取るの回復量を最小にするため、A0が理想

      C-11n(特化でも仮想敵に確定数が変動しないのとHPを確保するため)

                      S-無振りアーマーガア抜き抜き抜き

 上の三匹ではアーマーガアやナットレイドヒドイデなどの物理受けを崩すのが困難であるため、それらを崩す特殊アタッカー枠。最初はガラルマタドガスを採用していたものの、ワンダースチームが命中不安なのと、珠ダメ・呪い・ステロ・宿り木などの定数ダメを受けないピクシーの方が使いやすく感じたため、変更した。技構成はタイプ一致でドラゴンに有効なムーンフォースナットレイを屠れ、交換読みでドリュウズに負担をかけられる火炎放射、ギャラやドヒドイデに打て、ダイマックス時に晴らさずにアーマガアに抜群の取れる10万ボルト、ヌオーやトドン意識の草結びで確定。

 鈍足高耐久相手にはめっぽう強いが、ギャラドス以外の上から高火力で殴って来る相手には滅法弱い。C特化にすれば一応無振りDMドラパに対してDムンフォが乱数68.8%から93.8%に上がるが、ピクシーで相手をしないといけなくなったドラパルトは全員耐久に振っており、どちらにしろ乱一を取れないため、Cを削った弊害はあまりなかった。対応範囲を広げるためにフルアタで採用したが、ダイウォールが欲しい場面も多くあった。ピクシーを選出しないといけない構築(主にドヒド入り)に、トゲキッスや耐久に振ったアタッカードラパルトが入っていると、厳しい戦いを強いられる。

 

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 ガマゲロゲ@神秘の雫

 特性:すいすい

 性格:控え目

 実数値:181(4)-x-95-150(+252)-95-126(252)

 技構成:ハイドロポンプヘドロウェーブ+大地の力+毒々

 調整意図:特になし

 ここまでジュラルドンやパッチラゴンが極めて重いのと、ピクシーではS振り弱保アイヘ持ちアーマーガアに打ち負けてしまうため、ウオノラゴンのために雨を降らすこともできる第二の特殊アタッカーとしてガマゲロゲを採用。技はタイプ一致高火力のドロポンと大地を確定とし、ダイアシッドの媒体となるヘドロウェーブ、ダイウォールの媒体となり、ニンフィアのような特殊受けやカビゴンを崩す手段にも成りうる毒々を採用した。ヘドロウェーブの枠は、ピクシーが覚えているということもあり、今回は採用を見送った草結びでもいいかもしれない。

 出せる構築は限られているものの、上手くハマれば一騎当千の強さを発揮した。ジュラルドンとパッチラゴン意識で採用したが、前者はソラビを持っていたら降参で、後者にはS種族値が1負けている不憫なポケモン。草技で簡単に吹っ飛ぶので、ギャラやキッスなどがいたら、慎重に選出を考えなければいけない。

 

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 エースバーン@きあいのタスキ

 特性:猛火

 性格:意地っ張り

 実数値:155-184(+252)-96(4)-x-95-171(252)

 技構成:かえんボール+飛び膝蹴り+ふいうち+カウンター

 調整意図:アイアントは出てこないらしいので火力重視の意地AS余りB

 最終日夜に育成し、急遽入ってきたポケモン。ヌルを先発要員として使う上で、ウオノラゴン、パッチラゴン、ヒヒダルマなどの高火力ポケモンが辛く、構築が全体的にアイアントに対してまともな解答を持ち合わせていなかったため、この枠は最初はコオリッポで運用していた。しかし、コオリッポを採用すると、相手のドラパルトが全て特殊型に見えるようになり、まったく選出できなくなった。そこで、物理アタッカーにはカウンターで対応でき、初手性能も高いポケモンとしてエースバーンを採用した。実際、炎+格闘の技範囲が極めて優秀で(これまでピクシーとガマゲロゲにそれぞれ一任していたナットとジュラルドンも見ることができる)、ヌルが初手に誘うポケモンに強いことが多く、この枠は大正解だった。一方で、技も威力も強力な反面、安定技が一つもなく、外しが負けに直結することが多々あるポケモンでもあった。

 

【きついポケモン

トゲキッス


【後語り】

 2月27日~29日の間、卒業旅行に行っていたということもあり、最終日は1100~1200位スタートで、夜朝合わせて5時間ほどしか潜れなかったが、最高116位で2桁には届かなかったものの、100位台で終えることができたのは自分にしては上出来だと思いたい。構築的にはヌル+ウオノラゴンが使っていて気持ちよかったので、久々にポケモンを楽しめた気がする。S4からは使えるポケモンが増え、環境が一新されるため、ヌルノラゴンとはこれにてお別れになる可能性が高いのが少し残念。来季も大学院の春期講習や引っ越しとの兼ね合いもあり、ランクマに潜れる時間を十分に取れるか分からないが、晴れパを使ってみたいと思う。叩きを覚えたリーフィアをガラルで使わせてください。

 

【Special Thanks】

わざわざS0ヌルを厳選してくれた後輩

 

 

 

※本記事で使用したポケモンの画像はポケモンずかんさんよりお借りしました。